程亚文：美国“大熔炉”已出现一道道裂纹

１６日、日本貿易振興機構（ジェトロ）のブース。（北京＝新華社記者／許芸潁）

　【新華社北京７月２１日】中国北京市で２０日までの５日間、第３回中国国際サプライチェーン（供給網）促進博覧会が開かれた。７５の国?地域から６５１の企業?機関が出展し、日本企業も多数参加。積極的かつ開かれた姿勢で、中国市場に対する揺るぎない自信と協力拡大への強い意欲を示した。

　日本貿易振興機構（ジェトロ）は、中日間の経済?貿易交流を担う主要機関として、３回連続で出展。今回は中国のバイヤー向けに、１３００社以上の日本企業とその中国代理店、製品情報などをまとめた通信アプリ「微信（ウィーチャット）」内のミニプログラムを活用し、海外バイヤーとの商談や取引の機会拡大を図った。

　ジェトロ青島代表処の赤澤陽平副所長は、過去２回の出展を振り返り、「参加企業からは中国企業との連携や中国市場での販路開拓に手応えを感じたとの声が寄せられている」と説明。今後も博覧会を、日本企業、特に中小企業の中国市場開拓に資するプラットフォームと位置付け、中日企業間のマッチング支援を続けていく方針を示した。

　ジェトロに加え、多くの日本の有力企業も自社の製品を披露した。住友電工グループ中華圏ブランドＰＲ総監の小森省吾氏は、同グループが中国で約５０年にわたり事業を展開していると紹介。「中国に根ざし、グローバルに展開する企業グループにとって、今回の出展は極めて貴重な機会だ」と述べた。

　小森氏は「この博覧会は、サプライチェーンの川上から川下までの企業が一堂に会し、交流と共創を促す絶好の機会だ」と強調。住友電工としても、中国および世界各地の企業とのネットワークを広げ、新たな協力の可能性を共に探るとし、「その成果を今後の中国事業の拡大に生かしたい」と期待を示した。

１５日、パナソニックのブース。（北京＝新華社配信）

　パナソニックホールディングスの本間哲朗副社長は、サプライチェーン博について「世界経済が不安定化する中でも、各国から多くの企業?経済団体が積極的に参加しており、各方面が中国の供給網を重視していることが改めて浮き彫りになった」との見方を示した。

　ブラザー（中国）商業のマーケティング部ブランドマネージャー、鄭小華（てい?しょうか）氏によると、同社は今回が初出展。既製服のカスタマイズに用いる主力製品「業務用刺しゅうミシン」を展示した。現在、世界的な有名ブランドが店舗で導入し、消費者ニーズに応じたカスタマイズサービスに活用しているという。鄭氏は「アパレルサプライチェーンの重要な一翼を担う企業として、この機会を通じて事業領域の拡大やブランド力の向上を図りたい」と述べた。ブラザーは、中国の強力な生産?製造力と巨大な市場潜在力を高く評価しており、中国を、日本国外で研究開発?販売?生産が一体となった唯一の市場と位置付け、西安、珠海、深圳に工場を展開している。

　今回の博覧会は、日本企業にとって多様な交流と協力の機会をもたらすプラットフォームとなった。多くの企業が自社の強みをアピールし、現地企業との連携や新たな協業の可能性を探るなど、今後の展開に意欲を見せた。（記者／許芸潁）